認知症の治療
認知症の治療は、主に薬物療法と非薬物療法の2つのアプローチで行われます。進行を遅らせ、生活の質を維持・向上させることが可能です。
薬物療法
薬物療法では、主に以下の薬剤が使用されます
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬
- ドネペジル(アリセプト)
- ガランタミン(レミニール)
- リバスチグミン(貼付剤)
NMDA受容体拮抗薬
- メマンチン
これらの薬は、認知機能の低下を緩徐にし、日常生活動作の維持に効果があります。
非薬物療法
非薬物療法は、脳を活性化させ、認知機能の維持・改善を目指します。主な方法には以下があります。
- 回想法:過去の記憶を思い出し、他人に伝えることで脳を刺激する
- 音楽療法
- 芸術療法
- 運動療法:散歩や体操などの有酸素運動
- リハビリテーション:日常生活動作の訓練
これらの療法は、認知機能の改善だけでなく、精神的な安定にも効果があります。
新しい治療薬
最近、アルツハイマー型認知症に対する新しい治療薬が承認されました。
- レカネマブ(商品名:レケンビ):2023年9月に承認
- ドナネマブ:2024年9月に承認
これらの薬は脳内のアミロイドβタンパク質を除去することで、認知症の進行を遅らせることが期待されています。
治療の注意点
- 早期発見、早期治療が重要です。
- 薬物療法と非薬物療法を組み合わせて行うことが効果的です。
- 個々の症状や状態に応じて、正しい治療法を選択する必要があります。
- 家族によるケアやサポートも治療効果を高めます。
認知症の治療は、症状の進行を遅らせ、生活の質を維持することを目的としています。医師や専門家と相談しながら、正しい治療法を選択することが大切です。
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